消防活動上必要な施設

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マンション火災

過日、マンション火災で消防士が連結送水管と散水管の中継口を間違えて送水したために、水損を発生させ、消防が住民に対して損害を与えてしまいました。

○○市中心部で##日夜に発生した31階建て高層マンションの火災で消火作業に当たった△△消防局の消防士が、上層階に水を送る連結送水管につなぐはずのホースを誤って地下向け送水口に接続しマンションの地下設備の一部が水浸しになっていたことが分かった。

すぐにつなぎ直したため、消防局は「現時点で消火作業に影響はなかった」としている。だが、地下トランクルーム内にあった住民の荷物などが水浸しになり住民から抗議も寄せられたという。消防局が損害の状況を調べている。

消防局によると、住人による119番通報で##日午後8時12分に火災を認知。同15分に消防車などが出動し、現地には同19分に到着した。はしご車が届かない15階で火災が発生したため、消防車を1階西側にとめ、各階まで送水可能な連結送水管にホースをつないで作業した。

しかし、到着から約1分後に始まった消火活動で、担当消防士が当初、連結送水管でなく地下への散水用の送水口にホースをつなぎ間違えたためトランクルームのある地下に水が送られた。送水後、15階の現場で水圧が下がったことからつなぎ間違いに気付き、正しく接続し直したという。

この火災で、出火した部屋の住人の男女2人が煙を吸うなどして軽いけがを負ったが延焼はなく約5時間半後に鎮火した。消防局警防課のA課長は9日の会見で「10階以上の消火作業は(同消防局では)初めて」「段ボールや人形が山積みされており作業が難航した」などと説明していたが、ホースのつなぎ間違えについては言及がなかった。

同課は朝日新聞の取材に対し、「水損による被害を現在調査中」と回答。原因について「高層階の消火活動が初めてというのはあった」としている。

これは、市民の財産を守るべき消防隊が、不要な放水によって市民の財産に損害を与えてしまったということ、プロとしてあってはならないことです。

消防設備

消防法では、火災が発生したときに備え様々な施設の設置を建物に義務付けており、それらを総称して【消防設備】と呼んでいます。

中でも、火災現場に到着した消防隊が効率的にかつ早期に消火活動を行いやすくするため、建物の用途や規模によって「消防活動上必要な施設」が設置されています。
これらの施設は消防法施行令第六款で消火活動上必要な施設に関する基準が定められています。

それぞれの施設には性能や技術基準も定められていますが今回は、
・何のためのどのような施設か
・消防隊はどのように使うか
についてを解説していきます。

【排煙設備】

消防活動を円滑かつ迅速に行うため、区画内にたまった煙を屋外に排出する施設。

消防隊は、ビルやマンションでの火災時には延焼階の1つ下の階又は同階の階段室を活動拠点とし、資器材集結や呼吸器の着脱、ボンベ交換などを行います。
活動拠点が無窓階や地下の場合、外気との通風がないために煙が滞留し活動の障害となってしまいます。
そのため換気による排煙を行い、消防活動の円滑化及び迅速化、更には隊員の安全を図ります。

【連結散水設備】

地下階のみに設置する設備で、天井に設置されたヘッドから散水を行う施設。

消防隊が建物に設けられた送水口にホースを結合、送水配管を通じて送水しヘッドから散水させます。
地下に進入する消防隊の援護、また消防隊が地下へ進入できない場合の消火手段としても活用されます。

【連結送水管】

高層建築物、地下街等で火災が発生した際に地上から火点にホースを延長することなく消火活動を行うための施設。

連結送水管は、送水口、放水口、放水用器具格納箱等から構成されていて、消防隊は地上にある送水口に送水し、上階又は地下階では搬送したホースを放水口に接続、延長して消火活動を行います。

11階以上の高層階には、消防隊用のホースが格納されています。

【非常コンセント設備】

高層階で照明器具を使うための施設。11階以上の階に設置。

消防隊は照明を行う時は発電機もセットで持ち込みますが、上層階への搬送には多大な労力が必要となり時間もかかります。高層階の火災では消防隊は照明器具だけを上階に搬送しボックス内のコンセントで照明を確保して、屋内の検索活動を行います。

【無線通信補助設備】

地上との無線通信が不感となる地下での通信を可能とするための施設。

地上に設置された接続端子に無線機を接続することで、地階に設置されたアンテナから無線電波が発信されますので、地階で活動する隊員は普段と同じ要領で地上との無線交信を行うことが出来ます。

市民の皆さん、
皆さんにとっては使うことのない、馴染みのない施設ですがこれらを活用した円滑な消防活動は必ず被害を軽減してくれます。
ただ、消防隊が全ての建物の施設を覚えているわけではありません。
もし、皆さんが到着した消防隊に「連結送水管」の位置を伝えてくれたら、出火階に続く階段の位置を示してくれたら、管理会社の緊急連絡先を知らせてくれたら、とてもスムーズに活動が始められることになるでしょう。
機会があれば壁や天井、階段の踊り場を見てください。あなたが働く、住んでいる建物にも「消防活動上必要な施設」があるかもしれません。
そして万が一、火災があった時には到着した消防隊に施設に関する情報提供を是非お願いします。
「勝負活動上必要な施設」は消防が必要と認めて、市民や企業に対して設置を義務付けている施設です。
従って、消防隊はその施設を有効に使い市民の財産を守っていかなくてはなりません。
根拠と活用方法をしっかりと学び、市民の生命、身体及び財産を火災あから守り、災害からの被害を軽減しましょう。

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