災害ボランティアスキルアップ講習会

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『DRT2018東京あきる野』

東京都あきる野市で開催されたこの講座は、技術系のプロフェッショナルや災害ボランティアのエキスパートの面々が講師として集まり開講されました。
DRT講習は10年以上前から実施されていますが、今回はこれからボランティアを始める方を対象にしたものということでした。

スキルアップ講習チラシ

講座内容

・NPOと災害VCの連携
・災害系NPO、団体間の連携
・被災者へのアプローチ
・現場リーダーのポイント
・応急処置
・各種資器材取扱(ハンマー、ネコ、バール、スコップ、ジャッキ)

午前中の座学はさすが災害エキスパートという内容で、法的な仕組みから実際の体験からのアドバイス、そして災害救援に対するひたむきな思いも感じさせていただきました。

「思いがあるから、技が生きる」

「重機は寄り添うためのツール」

「外部支援者はいずれか得る、地元に力をつけてもらう」

「ボランティアは一期一会」

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資器材取扱

午後は5チームに分かれて資器材の使い方をローテーションで学びました。

<ハンマー>
・大ハンマー
振り上げる時は大きく持つ、重みで水平に落とす、後ろまで振り上げない
・石頭(せっとう)
石を割る、タガネでハツる、ペグを打つ
・げんのう
釘をうつ、日本の大工道具
・掛矢
壁をくずす、扉を割る、杭を打ち込む

<ロープ>
・巻き結び
固定する、引っ張る、ほどけにくい
・木こり結び
引っ張る、結び易く解きやすい、樹木限定

<ネコ>
・車輪の換え方
ネジがダブル、修理より買った方が安い?、注油
・運び方
積載量、バランス、操作、住み過ぎないのがコツ、搬送ルートの整備

<スコップ>
・剣スコ
穴掘り、差し込んで崩す
・角スコ
掬いとる、土を寄せる
・穴あきショベル
泥、掘った土の水が切れる
・移植ごて
細かい部分の掘り起こし
・鋤簾
土を寄せ集める、側溝の泥出し

<バール>
・釘抜き
釘の太さや長さでの使い分け(20㎝~90㎝)
・金梃
はがす、起こす、床板は外の板を傷めないために根太に斜めに当ててはがす
・重量物移動
てこの原理、支店・力点・作用点、あて木の活用、ころの原理

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日本家屋の部位の名称

資器材の使い方はほとんど知っているつもりでしたが、今回新たに学ばせてもらったこともありました。
消防士だから何でも出来る、そんな嬉しい誤解をしている方も多数いらっしゃいますが、実はそんなことはありません。知らないことや出来ないことだってたくさんあるのです。

「ガレキの山に見えても、住人にとっては財産です」

災害ボランティアに参加するときに必ず持ち合わせておいて欲しい気持ちです。泥を被っていたり壊れて下敷きになっていたり、到底再利用できないと思われるような家具でもそれは住人さんにとっては大切な思い出がつまった財産、丁寧に細心の注意を払った作業が必要です。
これは、私たち消防隊も同じです。火災のあった建物に対して、再び燃え上がらないように徹底的に残火処理を行います。その時、私が隊員たちに指示するのは丁寧に扱うこと。消防隊にとっては焼け跡ですが火元の住人にとっては全てが財産、特にアルバムや額縁、思い出の品などは優先的に運び出して保全を心がけています。

今回の講習で一番学んだこと。それは「寄り添う気持ち」。
重機や専門的な道具を使ったプロボノ支援はその作業内容に目が行きがちですが、皆さんの活動の本当の目的は作業の先にあります。

作業前の住人さんの意向の確認、作業合間の住人さんとのコミュニケーション、愛護の気持ちを持った財産の片付けはとても大切な心掛けです。

「全ては被災した方々のために」

活動のフェーズ、ステージは違いますが、災害ボランティアは消防と同じ志を持っている、そのことを改めて強く感じさせてもらえた充実の一日でした。
これからも災害に対峙する仲間として、多くを学ばせて頂きたいと思います。

最後になりましたが、今回の講習会を開いて頂いた
DRTJAPANさん
OPEN JAPANさん
震災がつなぐ全国ネットワークさん
風組関東さん
地蔵院さん
そしてそしてたくさんたくさんのスタッフのみなさん、

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大変勉強になる、有意義な機会を提供していただきありがとうございました!

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