ボランティア保険の範囲は?

ボランティア活動をしている仲間から

「個人が社協ボラセンを通さずに行うボランティア活動は保険の補償範囲に入るのか?」

という質問を頂きました。

ボランティア活動は全て保険の対象になる、それが当たり前と考えていた私でしたが、改めて質問を頂いたことで今さらながらボランティア保険の補償範囲について確認をする必要があると感じ、調べてみましたので皆さんにお知らせします。

ボランティア保険は、
加入することによりボランティア活動中のさまざまな事故によるケガや損害賠償責任を補償してもらうことが出来ます。

このボランティア保険が指す『ボランティア活動』とは、以下のとおりです。
日本国内における「自発的な意思により他人や社会に貢献する無償のボランティア活動」で、次のいずれかに該当する活動です。
①グループの会則に則り、立案された活動であること。
(グループが社会福祉協議会に登録されていることが必要)
②社会福祉協議会に届け出た活動であること。
③社会福祉協議会に委嘱された活動であること。

となると、
上記の質問にあった「個人が社協ボラセンを通さずに行うボランティア活動」は保険に含まれない。
更には、「団体が社協ボラセンを通さずに行うボランティア活動」も保険の対象から外れてしまう。
のではないかという心配な気持ちが起こりました。
JRVCは、被災地域で助けを求めている方の声に対して支援活動への参加を呼び掛けている以上、ボランティア活動中の事故にも誠意をもって対処する責務があり、このままでは支援者に安心して活動をしてもらえることは出来ません。

先ず、ボランティア保険に関わる組織に保険適用の範囲について話を伺いました。

①保険代理店
②引受保険会社
③社会福祉協議会

保険代理店は、
・災害ボランティアの場合には社協ボラセンで受付を済ませてからボランティア活動をしてほしい。
・社協ボラセンに団体登録をして災害ボランティアにあたってほしい。
・事後に社協ボラセンが活動の証明をしてくれた場合には現地で直接ニーズに応えるボランティアも保証できなくはない。
・社協ボラセンからの情報として、社協ボラセンを通さずにボランティア活動しているという情報はない
とのことでした。

引受保険会社は、
①の答えに加えて、団体として参加している活動の中であれば、社協ボラセンへの登録はなくても適用できるとの見解を頂きました。

同じ保険なのに見解が若干違い、回答内容にもあいまいな部分ありましたが、この時点では敢えて追求しないことがボランティアの皆さんの利益につながることでもある、という解釈のもと電話を閉じさせて頂きました。

次に、現地で活動している団体にも聞いてみました。

この団体は農業支援を主な活動の目的としており、被災地での活動も農地の復旧作業を中心におこなっていますが、生活復旧活動にはあたらないという理由で社協ボラセンからボランティア派遣はされていないそうです。
活動のリーダーのにボランティア保険の扱いについてお伺いしたところ、解釈についてはやはり苦慮しているとのこと、。
ご本人もボランティア保険の適用範囲についての疑問を解くため社協ボラセンに問い合わせたそうですが「現在、社協ボラセンと連携し、活動を把握しているNPO団体は無く、今後の連携の予定もない」と回答されたそうです。

この団体に電話する前に、社協ボラセンにも問い合わせてみましたが電話が通じなかったので後に再度かけるつもりでしたが、団体からの聞き取りから疑問点に対する明確な回答は得られないと判断したので、直接社協ボラセンへの確認は断念しました。

最後に電話をした
全国社会福祉協議会は、
全国のボランティア保険を一括して、損害保険会社と団体契約として締結しています。
担当の方からの回答は以下のとおりでした。
・社会福祉協議会を通さないボランティア活動も保障の範囲である。
・団体として社協に登録をしていなくてもボランティア保険の対象となる。
・保険適用に必要なのは、第三者によるボランティア活動中に発生したという証明である。

つまり、質問の答えは
「個人が社協ボラセンを通さずに行うボランティア活動は保険の対象範囲に入る」
です。

ボランティア保険は被災地域にボランティア活動に向かう人が増えたことで、加入者は200万人を超える規模に膨れ上がりました。
また、加入者が増えたこととの因果関係はわかりませんが、保険金の払い出し額が増加傾向にあり、平成29年度からは保険金の値上げが行われています。

保険によって私たちの活動が守られるのはとてもありがたいことですが、支援を頼む側の被災した方々は参加したボランティアさんに怪我も事故も無く自宅まで帰ってもらうことを願っていることでしょう。

以下は、私が現場で常に心掛け隊員に呼びかけていることですが、ボランティアの現場にも通じることだと思います。

・作業に夢中にならず、たまに顔を上げて周りを見る余裕を持つ
・仲間と声を掛け合い、気づいたことは遠慮なく伝え合う
・リーダーを決め、リーダーは作業には加わらず活動全体の把握と安全管理を図る

被災された方々の心配事を増やさないためにも、作業中の怪我や事故には十分注意して活動をされるようお願いします!

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